足関節背屈補助ベルト付きくつ下
独立行政法人科学技術振興機構(JST)の2009年重点地域研究開発推進プログラムで広島大学と受託研究費で共同開発
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開発物語
序
36歳の2児の母親、3歳の時に内反足の診断後は矯正ブーツに始まり短下肢装具、足底板と装具装着の27年間の生活を過ごしてきました。
「1度でいいからヒールを履いてみたい」、この言葉を聞いた時には心は穏やかではありませんでした。
そして、この言葉が後にこの商品の開発で何回も壁にぶつかりを繰り返えしても諦めなかったのかもしれません。
第1章
「装具なしでは歩けません。でも装具を着用している方の足は正常な足に比べサイズの大きいものを履いての外出、楽しくないです」
「転倒予防靴下を購入しましたが足先は上がらないため歩くのは無理でしたが装具と併用したところ以前に比べ足が出やすく歩きやすくなりました」
「室内では滑るために装具は外します。そのためユックリとしか歩けません。室内でも滑らない装具、開発できませんか」
転倒予防靴下を販売するようになり感謝の言葉、要望、ご意見をいただけるようになりました。
お客様からの開発依頼こそが開発の源です。
第2章
第24回日本靴医学会、第15回広島県理学療法学会発表資料より抜粋
学会発表された広島大学での調査研究での結果報告は片足立脚以外のすべてにおいて装具に比べて優位性を示せるものができました。
しかし、
「マジックが擦れていたい」
「片手で操作ができないので自分で装着できない」
「もう少し引き上げ力が強くしてほしい」
「右用なのか左用なのかわかりにくい」
等々の意見、
2008年開発を始めた補助ベルトは試行錯誤の連続、形状、材料の検討から始まっての今まで作った試作品は設計書は35枚、試作数は180点余りになっていました。
【靴の医学 原著】