むくみ対策くつ下
感謝の言葉を頂くお客様からのお手紙は私たちの宝物です。
〈開発物語〉
2008年3月に行われた医療系の学会に機器出展した時でした。「40歳を過ぎると浮腫み対策の弾性ストッキングはパワーが強すぎ履いているとしんどくなります」
「特に夜勤の時は浮腫みがひどいので履くけど、でもしんどくて脱いでしまいます」
「パワーの弱い浮腫み対策靴下、ぜひ開発してください」
元病院に勤務していたといわれる看護学部の先生でした。
2009年から県立広島大学井上准教授(当時は講師)との共同研究で
〇 浮腫み
〇 ストレス
〇 疲労度の定量的測定と
〇 4段段階評価のアンケート
の定性的分析を行いながらの試作開発、
更に、
※ ゴムがなくてズレ落ちない
※ 綿素材の比率が高いもの
※ 暖かい靴下になるように
の要望もあり試作品の種類は20種以上、試作数は1500足余で完成までに5年かかりました。
しかし、浮腫み効果、血行促進、リンパの流れを促進等々の効果を表記して自ら販売するためには医療機器製造業と医療機器製造販売業の認可を得なければなりません。
6年前に書類作成と製造現場の環境づくりにトライ、当時はハードルが高すぎてあきらめましたが今回ひろしま産業振興機構医工連携チームのコーデイネーターの指導を得ることができ2014年3月7日付けで認可を得ました。
そして、2014年5月より綿素材を主にした締め付けない むくみ対策くつ下の販売を開始しました。
第2章
医療機器としての弾性ストッキングの定義は
『四肢の静脈血、リンパ液のうっ滞を軽減又は予防する等、静脈還流の促進を目的に使用される医療用の弾性ストッキング(腕用の弾性ストッキングも含む。)である。末梢から中枢に向かい漸減的な圧迫を加える機能を有する。』
の内容を県立広島大学井上准教授から教えていただきました。
それは2009年の共同研究を始めたときでした。
強い着圧力で足首を最大値とし中枢部にかけ漸減的な着圧力を加え数値はhPaでの表記が基準と認識していた私には驚きでした。
そして
「足趾伸展を齎す転倒予防くつ下のハイソックスを作りましょう」
「足趾伸展で第2の心臓と言われる脹脛の筋肉の延伸収縮運動が生まれ血行促進が図れるので弱い着圧力ても十分な効果が得られます」
「強い着圧力を加える必要があるとは薬事法には定めていません」
「浮腫みで本当に困られている方には締め付け無くて緩くても効果が得られる弾性ストッキングが必要なのです」
80歳で乳癌の手術、リンパ浮腫でお困りだった84歳の女性
「履けます。履きやすいです」
「気持ちが良いです」
「足が前に出やすく歩きやすいです」
「4年あまり不自由な生活を過ごしてきましたがこれからは人生を前向きに過ごしていけそうです」
2014年11月に来社されたお客様と開発冥利に尽きる会話を1時間余させて頂きました。
第3章
「姿勢がよくなったと知り合いから言われました。浮腫みの効果だけでなく歩きやすくなったし 何よりうれしかったのは実年齢より7歳は若く見えるわ、と友人から言われたことです」と言われるお客様からの電話がありました。
第4章
当社で着圧力の強い弾性ストッキング」を試作し締め付けないむくみ対策くつ下と比較検証、締め付けないむくみ対策くつ下の方が満足度は高い結果となりました。
キャッチコピーは『締め付けないでムクミ対策』、2014年6月から『むくみ対策くつ下』の商品名で出荷を開始、そして2016年2月からは『リンパ快促®』の商品名の2つのブランドで販売展開、、社員と共有できる開発冥利に尽きるお礼のお手紙も頂ける小さな会社の屋台骨を支える商品になりました。
第5章
日中に浮腫み対策をして夜間のトイレ回数を減らす方法として医療機器の弾性ストッキングで効果が得られることがテレビで紹介されました。
夏場はあまり売れないハイソックス、放送後は多くの問い合わせと注文、
「88歳ですが締付けがないので毎日履いています」
「夜間に4回くらいトイレに行っていたのが1回程度になりました」
「椅子に座り暫くすると眠くなっていましたが熟睡できているので立ち上がり時にふらつきがなくなりました」
「夜間のトイレは転倒事故に繋がりやすいです」
「人の人生に直結するモノづくり、いい商品を作られましたね」
現役のお医者様からの開発冥利に尽きるお電話を頂きました。
足先が挙がると脹脛の延伸収縮で血行促進