倒れる杖から頼れる杖のステッキ~な杖カバー

開発物語

第1章

「あっ、これを材料にして杖カバーが作れませんか」

「杖はよく倒れます」

「ひざや腰が悪い人が杖を拾い上げるのは一苦労、時には転倒にもつながり危険です」

「壁に立てかけると倒れ、カウンターに引っ掛けると落ちます」

「手袋をして持つと滑るので危ないです」

「消毒したりすることは殆どないので雑菌繁殖の温床になってると思います」

「ゴムや樹脂と違い吸水力が高いので肌触りが良いのができるでしょうね」

この会話、8月にパシフィコ横浜で行われた看護管理学会で出展品のベットからの滑落対策の『楽位置楽座』を触りながらの看護部長との会話でした。

杖メーカーさんから

「これは売れますよ、杖カバー種々試みましたが杖の握りは種々様々の形状のため対応できず商品化までには至りませんでした」

「これならほとんどの杖に対応できます」

「素地を厚くできませんか、今の素地の2枚合わせた厚みを持たすと手が疲れにくいし、手首、ひじ、肩の負担が少なくなります」

作業をスムースに進めるするための小道具作りに1か月近くかかりましたが手になじみやすい杖カバーが出来上がりました。

もちろん引っ掛けても落ちなく、壁に立てかけても倒れない『倒れる杖から頼れる杖のステッキ~な杖カバー』に仕上がりました。

第2章

落ちない 倒れないステッキーな杖カバー、順調に販売が推移する中で会社を支える商品の1つに育ってきています。

寒くなってきましたが手袋を着用しての杖は滑りやすいです。

でもステッキーな杖カバーをしていると滑りにくいので安定歩行ができます。

第3章

杖を使用する50人の方に杖の握り部を消毒しますかの質問をしました。

「手は消毒するけど杖はしない」との答えが48名、2名の方は「時々消毒します」の回答でした(2018年の発売前の調査)。

コロナ禍で手洗い消毒が必要不可欠の生活の中で

「ステッキーナ杖カバーの衛生面は大丈夫ですか」の質問が来るようになり抗菌性の調査を一般財団法人カケンテストセンターで行いました。

結果は洗濯10回行っても新品と全く同一の抗菌効果が持続されていることが実証されました。

 

第4章

百貨店の介護売り場の杖コーナーで販売中です。

2021年10月、特許査定

第5章

杖をご購入されたお客様に杖カバーをお勧めしたところ

「かわいい花柄が隠れてしまうのでいりません」

1か月後、

「倒れてかわいい花柄に傷、これ以上傷をつけたら杖がかわいそうなので杖カバーを買いに来ました」

と云われるお客様が杖カバーを2個ほどご購入された話を売り場の担当者の方から聞きました。

リピート率が高く、お客様がお客様を紹介してくださるほどの人気商品になっているとの報告も受けました。

 

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