10月11日 日本転倒予防学会・第2回学術集会

http://jsfp2015.umin.ne.jp/

 

10月11日京都テルサで行われる日本転倒予防学術集会で発表します。

《抄録》

演題名:異業種多職種連携による地域活性化

Regional activation brought by collaboration among various category of business

コーポレーションパールスター1)県立広島大学2)広島県立安芸津病院3)

〇新宅光男1)井上誠2)木村幸生2)重松静香3)宮本七重3)小林登喜子3)濱中喜春3)

【はじめに】

予防医療・介護の啓蒙活動を図ることで増大する医療費及び介護費用の抑止を図っていくことは喫緊なる課題とされている。そうした中で広島県立安芸津病院と県立広島大学の連携で広島大学大学院保健学研究科浦辺教授と共同開発した高齢者の転倒対策として遊脚中~後期に足趾伸展を促す転倒予防靴下の後期高齢者の入院患者及び通院患者を対象にした調査研究を3年間に亘り行った。更に『転倒予防の発信地あきつ町』を標榜して地域住民を巻き込んでの活動により地域活性化を図っている。

【調査内容】

〇2011年:10m歩行時間、歩速、歩行時の平均歩幅、ファンクショナルリーチテスト

測定結果は着用後でのすべての項目で優位性を検証、調査後のアンケートでは全員が足元に不安感が無くなったと回答、約6割の人は退院後も転倒予防靴下の着用継続を希望。

この内容は全国自治体病院学会で発表、また当社が出演したTBS夢の扉の番組で調査の取組の様子も放送された。

〇2012年:前年の項目に加え、画像解析による歩行時の背屈角度は全員が増加、立位姿勢で約8割が姿勢改善、更に前年の調査対象者で17名の回答者全員が18か月間転倒経験なしであった。

研究活動の様子を地元テレビ2局で3回、新聞で2回取り上げられた。

そして転倒予防医学研究会で研究発表

〇2013年:新たな調査項目としてバランス及びステッピング測定を行い優位性が得られ、更に従来から行う調査項目では対象人数増で信頼性が高い測定値となった。

【結果】

経営改善の足掛かりとして広島大学と共同開発した転倒予防靴下の調査研究を広島県立安芸津病院と県立広島大学との連携で2011年より調査開始、この活動がマスコミに取り上げられた事で地元住民の転倒予防の意識が高まり『転倒予防の発信地あきつ町』を標榜するまでに至った。更に連携により病院施設に於いて解決策が見えない永遠なる課題と言われるベッド周りの転倒事故に対応する靴下、手術時に着用する締めつけないサージカルソックスの共同開発を行っている。また2012年より共同研究を行ってきた一般医療機器としての浮腫対策靴下を2014年5月より販売開始、締めつけないむくみ対策靴下として好調に販売推移している(2014年3月に医療機器製造業の登録と医療機器製造販売業の認可を得た)。

今後さらに共同研究を進めて予防医学・介護の先進好事例を目指していきたい。

 

 

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