片手でも履ける転倒予防くつ下

 

鹿児島の義肢装具士さん

「転倒予防くつ下、片麻痺患者さんには具合が良いんだけど」

「でも履けないんだよな、なんとか履けるよう考えてよ」

「足だけでなく、片手が不自由になっている人も多く靴下を履くのに苦労されています」

 

片手で試みましたが何度試みても上手く履く事はできませんでした。

 

鹿児島発の帰りの新幹線の車中,

靴下のゴム口をクルッと丸め子供さんに履かすお母さんの姿、同じようにして我が子に

履かしていた事を思い出しながらボンヤリと見ていました。

 

『アッ、そうか』。

 

直ぐに工場長に電話、夜10時頃に帰社、私の机の上に3種類の試作品が置いてありました。

 ◎ ゴム口をこすります  ◎ クルッンとカール  ◎ 足先に入りやすい  ◎ 指先に引っかけて
片手靴下はく1 片手靴下はく2  片手靴下はく3 片手靴下はく4

 

NO3と記した試作品に『お奨め』とのメモ、工場長の自信作だったのでしょう。

試作は各部署で相談しながら作り上げたとの事でした。

 

早速鹿児島の義肢装具士さんにサンプル発送

1カ月後、

「5名の患者さん、全員ご自分で履く事ができました」との連絡を頂きました。

 

販売を開始して半年後でした。

「ここ5年ほど主人に靴下を履かせてもらい申し訳ない、情けないの思いをズッート抱いていました」

「片手で履けるのキャッチコピー、色々買ってみましたが足先に入らないので履けません」

「ゴム口、ユルユル靴下だとなんとか履けますが前にずれて足元が不安です」

そして、

「片手で履ける靴下、テレビで見て試しに1足注文、3回目の試みで5年ぶりに自分で履けました」

と言われる70代半ばのご夫婦が洗い替えのご購入で訪ねて来られました。

そして、従業員の皆さんにと頂いたお土産は呉市の有名なフライケーキでした。

〈SDGs宣言で商品名の変更〉

1月19日のSDGs宣言で商品名を片手で履ける転倒予防靴下からSDGs表記のパッケージ、『片手でける転倒予防靴下』になりました。

 

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